① RESS (Rapid Expansion of Supercritical Solutions) |
超臨界流体に対する溶解度が高い物質を利用する方法で、ナノ粒子にするために溶質を超臨界流体に溶解させた後、微細ノズルを通して急速膨張させ、超臨界流体がガス状態になると溶質の溶解力が無くなり、溶解された溶質が析出される工程です。
急激な減圧により、音速でナノ/マイクロサイズで精製された粒子を製造します。
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② SAS (Supercritical Fluid Anti-Solvent) |
超臨界流体に対する溶解度が低い溶質を利用する方法で、溶質を適切な溶媒に溶かした後、Anti-solventの超臨界流体と混合することで溶媒の溶解力を急激に低下させ、溶液中の溶質を析出する原理の再結晶法の工程です。
物質を微細化するとき、残存溶媒がなく、生分解性ポリマーの粒子を生成させ、医薬品や他の熱的に不安定な物質の再結晶に使用されます。
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③ ASES (Aerosol Solvent Extraction System) |
継続的に流れる超臨界流体内にノズルを通して溶液を分散させる方法です。SAS工程より高い過飽和度を瞬間的に得られるため、生成される粒子のサイズが小さく、粒子の分布も狭い特徴があります。
充分な粒子が得られると、溶液の噴射を中断し、超臨界流体で粒子を洗浄します。
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④ SEDS (Solution Enhanced Dispersion by Supercritical Fluids) |
AESE工程とほぼ同じで、co-axialノズルを通して溶液を微細に分散させます。高流量の超臨界流体は、分散を助ける作用(spray enhancer)をします。
ベンチュリ管のように、高流量の流体や気体が流れて管の外側に低流量の流体が流れるとベルヌーイの原理により低流量流体が高流量流体に吸い込まれて理想的に混合・噴射される原理です。そのため、微細な滴が作られ、ナノ粒子を生成します。
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⑤ PGSS (Particles from Gas Saturated Solutions) |
PGSS工程は超臨界流体が液体や固体に簡単に溶解される原理を利用した工程で、主に高分子物質に適用されます。高分子をミキシングタンクに投入した後、ノズルを通して減圧タンクに噴射させ、混合物がノズルを通過するとき、超臨界流体がガスに膨張され、溶解力を急激に低下させることで物質の結晶化が行われます。
少量のガスが使われ、低圧でも行えるという長所がありますが、高圧ガスで溶解できる物質にさえ適用できないという短所があります。添加物を混合させて粒子をコーティングするときと複合体微細粒子を製造するときも応用されます。
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