粉末射出成形とは金属射出成形(MIM: Metal Injection Molding)とセラミック射出成形(CIM:Ceramic Injection Molding)で分類する技術で、 金属粉末材料やセラミック粉体材料を適切なバインダーシステムと混合して生成された粉末混合体を、射出成形工程で必要な形状の製品(Green Body)になると、その中のバインダーシステムを除去し、最終の焼結工程による金属やセラミックス成形製品を製造する工程です。
超臨界二酸化炭素は拡散速度が高く、 表面張力が低いため、金属粉末間の微細気孔の中に急速に浸透してBinderに溶かした後、 抜け出す役割を果たします。
超臨界 CO₂による脱脂工程は、最初の投資コストは少し高いですが、大量生産、抽出されたバインダーのリサイクル、時間の節約、サンプルの少ない変形、環境に優しいことなどの利点があるエネルギー節約型の新技術です。
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超臨界抽出による脱脂工程 |
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超臨界脱脂工程の長所 |
• Debinding工程時間の短縮
• 環境にやさしく、低いエネルギーコスト、優れた脱脂効果
• 形態安定性優秀 - Swelling、Shrinkageが発生しない
• Nano粉末に高い効果
• 焼結後、製品表面が向上される
• 厚い部品の大量生産が可能(世界初で大量生産に適用、
今後のPIM(Podwer Injection Molding)Technologyの発展に貢献)
• CO₂と粉末との反応がないため、熱力学的に安定)抽出されたパラフィンワックスの再利用可能。 |
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従来の
抽出方法 |
加熱法 |
熱を利用して、結合剤(binder)を
蒸発させる方法 |
- 成形体の変形
- 長時間の工程進行 |
真空加熱法 |
加熱法の一つで、
真空条件で400℃以上の加熱 |
- 除去効率の上昇
- 成形体の変形
- 長時間の工程進行 |
溶媒抽出法 |
Hexaneのような有機溶媒を
使用する方法 |
- 人体に有害で環境汚染の問題で
規制されている
- 工程時間の短縮 |
新しい
抽出方法 |
超臨界抽出法 |
超臨界流体の溶解力を利用 |
- 環境に優しい
- 工程時間の短縮(省エネルギー) |
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超臨界脱脂の応用 |
超臨界流体を溶媒で使用する脱脂工程は、粉末射出成形の結合剤(binder)の除去、パラフィンワックスの除去、swarfでの研磨油の除去などの工程で応用されています。 |
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超臨界CO2を利用してWC-10wt% CoのサンプルからWaxを抽出する工程 |
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超臨界脱脂システムの長所 |
安全性 |
• ASME(American Society of Mechanical Engineer)の圧力容器安全規定に従って設計・製作
• KGSとKOSHAの高圧容器安全規定に従って設計・製作 |
正確性 |
• 熱媒体を利用した外部ジャケットタイプで恒温維持性能向上
• 完璧な内外の断熱による温度維持
• マルチ安全装置による圧力安全性 |
ユーザーに合わせたエンジニアリング |
• 高圧維持用のクイッククランプ(Quick Clamp)方式適用
• 顧客の要求を満足させる色々なモデルと仕様の装備
• 多くの追加パーツを通して様々な目的の研究が可能
• 正確な測定方式と簡単な装備操作 |
便利なメインテナンス |
• 各種の測定器による全般的動作状態についての診断
• 簡単な組立と分解、便利なクリーニング
• 顧客サービス部による迅速な対応 |
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製品モデル |
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