原子力発電設備は、原子力容器、配管、属品に対する腐食に対する徹底的な検証が必要です。腐食による放射線の漏れや汚染物質の流出は非常に大きな問題を起こすため、設備に使用される材料の腐食と応力変化に対するテストと研究が重要です。
化学的腐食、亀裂による発生および機械的ストレスなどによって金属腐食が起こることがあります。
従って、従来の産業用金属の応力腐食割れ(Stress Corrosion Cracking)、水素脆化等の研究とテストが重要であり、そのテストを行うための設備が必要です。
日新オートクレーブの原子力発電設備は、応力腐食割れに対する様々な素材の研究を行うことができる設備で、設備の性能を向上させるため測定器と維持装置を接続して構成されます。重要圧力容器の安全性のため、ASME(アメリカ機械工学会)の圧力容器認証に合わせて設計•製造します。
|
|
|
原子力 |
すべての物質を構成する原子には、陽子と中性子で構成される原子核とその周辺を回っている電子があります。ウランのような重い原子核が中性子を吸収すると原子核が割れる現象を「核分裂」と呼びます。
原子核が分裂すると、多くのエネルギーと2〜3個の中性子が出てきます。この中性子が他の原子核とぶつかると、再び核分裂が起こります。このように連続的に核分裂が起こることを核分裂連鎖反応と呼び、この過程から生じられる膨大なエネルギーが原子力です。
|
|
核分裂エネルギー |
核分裂でエネルギーを得ることはアインシュタインの相対性理論をもとにしています。
「エネルギー質量等価の法則(E=mc2)」に基づいて核分裂の前後に発生した原子核の重さの差(質量欠損)だけエネルギーが発生するという原理です。(E=エネルギー、m=物体の静止質量、c=光の速度) |
|
[核分裂の原理] |
|
原子力発電の原理 |
原子力とは、核分裂が連鎖的に起きて生じる膨大なエネルギーを指します。
原子力発電は、ウランが核分裂する時に出てくる熱によって生じる蒸気の力でタービンを回して電気を生産することです。 |
|
|
原子力発電の経済性 |
他の発電方式より建設費が高いという短所がありますが、発電原料であるウランは、石油や天然ガスに比べてはるかに安いです。石油や石炭、天然ガスなどは、発電コストの中で燃料費が占める割合が50%以上で、燃料価格が上がると影響されます。しかし、原子力発電の場合、ウラン価格が安く、燃料費の占める割合が10%程度で低いため、ウラン価格が上がっても発電コストには大きく影響を与えません
|
|
|
適用分野 |
|
• 発電分野:原子力発電所
• 医療分野:放射線医薬品、X線、放射線治療
• 工業分野:材料の計測、検査、合成、加工接着、混合分野、土木分野、文化財の復元、海洋生態系
• 農業分野:農薬除去、遺伝資源の研究、殺菌 |
|
日新オートクレーブの原子力発電設備の利点 |
安全性 |
• ASME(American Society of Mechanical Engineer)の圧力容器安全規定に従って設計・製作
• KGSとKOSHAの高圧容器安全規定に従って設計・製作 |
ユーザーに合わせたエンジニアリング |
• 顧客の要求を満足させる色々なモデルと仕様の装備
• 多くの追加パーツを通して様々な目的の研究が可能
• 正確な測定方式と設備操作の簡単化による便利な研究・テスト |
便利なメインテナンス |
• 各種の測定器による全般的動作状態についての診断
• 組立と分解が簡単で便利な装備の管理
• 顧客サービスチームによる迅速な対応 |
|
|
製品モデル |
|